アクション修理について書きます。
写真撮り忘れだらけなので、言葉で補います。
今回も全て外し、センターレールの確認からです。ネジバカは直しました。
このヤマハ、ウィペンヒールクロスが無く、鍵盤のキャプスタン上面にクロスが貼ってあるタイプ。日本、アメリカ、フランスのでよく見るけど、ドイツのでは見たことが無い。
ウィペンフレンジの接着の確認。
一つとれていたのがあったので、全て外して付け直した。
バットスプリングの交換。今のバットよりも寸法が小さく、交換不能な為、加工した。
左が交換前。コードもスプリングのかなり細い。
このピアノは、ネジが少なかったり、木材が小さめだったり、支柱がこの時代のピアノの割に細かったりと、何かにつけて材料少な目にしている感じだった。オーディオの理屈からしたら、余計なものが無い方がいい、とも言えるし、問題ないのかもしれないけど、普段見慣れている物とは違うだけで、ちょっと否定的な気持ちになる。でも要所はしっかり押さえているのは分かる。
ここからは、画像無し。ダンパー交換。初めから欠損していて、新しく加えた。
フェルト類は全て交換し、ワイヤーは磨き、ダンパースプリングも交換した。
ハンマーヘッド。形からアメリカ製と思うようなものだった。リベットの方法も、貫通させてから開いて止めるのではなく、ねじって止めていた。
これも写真撮ってない。
鉄骨も、ハンマーも、どこかアメリカを感じる。ハンマーはオリジナルではないかもしれないけど。
因みにハンマーの角度が上向きぎみだったので、交換した時に補正した。お客様の好みの音を考え、レンナー製に交換した。
次は、鍵盤について書きます。