YAMAHA G2E アクション修理

前回のブログに引き続き、YAMAHA G2Eの修理について書きます。

ピアノのアクションは工房に持ち帰り、修理を行いました。
修理内容は、鍵盤修理、ハンマー及びシャンク交換、鍵盤加重調整を行いました。

IMG_4660

鍵盤修理

鍵盤のピン磨きをして、ピンの表面のサビを落とし、磨き、つるつるに仕上げました。

バランスピン
IMG_4666

鍵盤のバランスホールの掃除を行いました。
真っ黒なべとついた汚れが溜まっていました。
IMG_4692

鍵盤のブッシングクロスは、ピンについていた汚れが付いて黒く、べとついて劣化していたので、バランス、フロントどちらも新しいクロスに交換しました。

バランスブッシングクロス

before
IMG_4698

after
IMG_4705

お客様のタッチについてのイメージを実現するために、キャプスタンを少し丸くカーブが付いている形の物に交換することにしました。
この形は、タッチをよりスムーズにしてくれます。
(下の写真 左側がJahn製 右側がオリジナル)

IMG_4686

ハンマー交換

オリジナルのハンマーは弦溝がしっかりついていますが、お客様宅でピアノの音を聞いたときは、とても素直な優しい音でした。このピアノは大事にたくさん弾かれてきたのが、伝わってきました。

IMG_4663

交換するハンマーとシャンクはレンナー製を選びました。またお客様との会話で、ウォルナット製のメトロノームの音が良かった事、自然な木の音が好みとおっしゃったので、ハンマーウッドをウォルナットにしました。
穴あけをして、ハンマー植えの準備をします。

IMG_4674

ハンマー植えをする前に、ハンマーファイリングをして形を整えます。

IMG_4678

ハンマーの下刺しを行います。
IMG_4687

新しいシャンクを取り付け、間隔を直し、穴を開けたハンマーを取り付けてみて、接着前に多くの事を確認します。
IMG_4684

ハンマー植えをしていきます。ニカワの濃度を確認しながら、慎重にリズムよくさっさと正確につけていきます。
IMG_4690

下の写真 左側が交換後のハンマー 右側がオリジナルハンマー
20210319_094750

鍵盤加重調整

鍵盤のアップウェイト、ダウンウェイトを測定して、鉛を取り除いたり、必要なところに鉛を入れたりします。
新しいハンマーはオリジナルとわずかに重さが違うため、タッチの重さも変わります。
鍵盤のウェイトを測定し、手前側にたくさん入っていた余分な鉛を取り除いていきました。
IMG_4709

鉛を取って穴があいた部分には埋木をしました。
IMG_4710

トータルで83鍵、合計86個の鉛を取り除き埋木をました。想像以上に多くて、時間がかかり、とてもとても大変でした。

そして、タッチの重さを測定し、必要な分だけ鉛を入れました。結果、以前より鍵盤がかなり軽くなりました。

IMG_4715

お客様宅での仕上げ作業

アクションの修理が終わり、お客様宅にアクションを収め、2人で一日かけて整調、調律、整音作業を行いました。
IMG_4716

作業を終え、お客様はどんなピアノになったのか、少しドキドキした様子でピアノに向かっていました。
弦とハンマーを交換しても、全く違うピアノに変わってなくて安心されていました。それから夜喜びのメールが届きました。ご自身の演奏のフォームが今のは良かったのか悪かったのかを教えてもらっている感じがし、音もブリリアントで知的な感じになったそうです。我々もひとまず安心しました。
ただ、調律が安定するまで時間がかかりますし、部品が交換されたばかりなので、馴染むまで弾きこんでもらう必要があります。まだまだピアノは変わっていきますが、よりいい方向に変わっていくでしょう。
2か月後に再度調律調整整音をし精度を上げていきます。これからどんなピアノになるか楽しみです。

by真帆

 

 

お問い合わせはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>