工房では、YAMAHA G5Eのグランドピアノのアクション修理に入りました。
今回は、鍵盤の小口交換とキーブッシングクロスの交換です。
小口のみ、黒ずんで反ってくることがあります。
小口を剥がしていきます。
新しい小口を接着していきます。
鍵盤の木部に合わせて加工していきます。
弾くときに鍵盤の角が当たっても痛くならない様に、面取りをします。
小口交換完了です。
次に、ブッシングクロス交換です。
交換前のキーブッシングクロスです。
ブッシングクロスとバランスピン、フロントピンとの間隔が広くなり、鍵盤を弾くと、少し横にガタガタしている状態でした。
バランスブッシングクロス
フロントブッシングクロス
クロスは蒸気で楽に取れました。
ブッシングクロスの厚さを選びます。
厚いと鍵盤のスティックの原因になり、逆に薄いと折角交換しても、変わらず鍵盤がガタつきます。
今回はバランスブッシングクロスが1.3mm、フロントブッシングクロスが1.2mmでした。
0.1mmの差ですが、違いが結果にでます。
バランス、フロントのクロスをそれぞれ一本づつ張っていきます。
バランス、フロントブッシングクロス張り替え完了です。
バランスブッシングクロス
フロントブッシングクロス
by真帆