YAMAHA  白鍵交換

工房では、ヤマハの白鍵交換をしました。

ピアノを工房からレンタルしているお客様が、レンタルしているピアノをそのまま購入する事になり、鍵盤が傷が多く見られたので、新しい鍵盤に交換する運びになりました。

鍵盤は黒い線の汚れや傷がついていました。

鍵盤上面をはがしていきます。アイロンでしっかり温めないと鍵盤の下地の木部も一緒にはがれてしまうことがあるので、しっかりアイロンをあててはがしていきました。木部が荒れているところ、ささくれになっているところは接着し直し、木部が鍵盤上面と一緒にはがれてしまったところはパテで埋めて下地を整えました。

下地に鍵盤を接着していきます。鍵盤の上に平な金属のプレートをのせ、クランプでしっかり固定して接着していきます。
下地からずれていないか、下地から浮いていないか確認しながら進めていきます。

鍵盤の接着までが終わり、鍵盤の加工をします。鍵盤の木部と丁度いい鍵盤を選んでいますが、幅が少し余っていたり、バリが出ていたりします。慎重にベルトサンダーで加工していきます。加工の最終的な仕上げは、あて木とサンドペーパーを使って手で削っていきます。鍵盤を弾いたときに指が痛くならないために、削った後の鋭い角を面取りします。

最後に鍵盤バフをかけて仕上げました。

by真帆

YAMAHA No.U1 アクション修理

工房では、先週に引き続き、ヤマハNo.U1のアクション修理を行いました。

ウィペンヒールクロスの交換をしました。
鍵盤とアクションの間の部品と触れるクロスです。クロスにくぼみができていました。

新しいクロスに交換するために、古いクロスを剥がしていきます。

新しいクロスをウィペンヒールの大きさにカットしていきます。
アップライトピアノの中でも、機種によってウィペンヒールクロスのサイズは違います。
ウィペンヒールに仮にはめてみて、小さくカットしてしまったもの、大きくカットしてしまったものを弾きます。

ウィペンヒールに合うものを接着していきました。

続いて、バランス、フロントピンの磨きをしました。
サビ、汚れがついてしまい、鍵盤の動きに摩擦が多くなっている状態です。

(バランスピン 磨く前)

(フロントピン 磨く前)

コンパウンドと布を使い、根気よく磨いていきました。
ザラザラしていた表面がツルツルとした触り心地になりました。

(バランスピン 磨いた後)

(フロントピン 磨いた後)

これから、アクション整調に入ります。
by真帆

YAMAHA No.U1 修理開始

工房ではヤマハのNo.U1の修理に入りました。

機種はNo.U1G、昭和46年製です。

弾いてみると、低音~高音まで音の鳴りが良く、音からは潤いを感じました。
今回のアクションの修理は、フレンジコードというコードが切れてしまっているので交換します。

(下の写真の切れているコードを交換します)

古いコードを一つ一つ取り除いていきます。

新しいコードを貼っていきます。

しっかり接着されているか確認して、交換完了です。

本体の掃除に入ります。

長い間蓄積した汚れをしっかり取って、綺麗にします。
部品は磨きや掃除をすれば、まだ交換しなくても使用できるものでした。弦やチューニングピン、ヒッチピン、駒ピンの金属部分は汚れを落とし、磨きました。手が入らない所や、見えないところは、綿棒やピンセットを使い掃除をしました。鉄骨はブラシを使い凹凸の隙間の汚れも掻き出しました。なかなか地道な作業ですが、綺麗になるのが目に見えるので、達成感はあります。

(掃除、磨き前)

(掃除、磨き後)

本体内部の掃除、磨き完了です!

by真帆

YAMAHA C3A 出荷前調整

工房では、ヤマハC3Aの出荷前の調整を行いました。

アクションの修理が終わり、整調に入りました。
まず、ハンマーの走り傾きを取っていきます。
走りや傾いている状態だと、弦を打つ力が逃げてしまいます。

修理の際に、部品を解体し、交換しているので、アクションを組み立てても、ハンマーは弦からはみだいしていたり、タッチはバラバラでもちもちしていて、二度打ちしてしまうところもありました。とても弾きやすい状態ではありませんでした。

本体の弦とハンマーを合わせる弦合わせをしました。

(白鍵ならし中)

(レペティションレバースプリング調整中)

整調を進めるにつれて、タッチも音も変わっていくのがわかります。
ピアノは修理だけではなく、整調をどの工程も一つずつ合わせて、繰り返し見直して仕上ることで、ピアノをいい状態に持っていくことができます。

by真帆

シュベスター 黒鍵交換

工房では、お客様からの依頼で黒鍵交換を行いました。

ピアノはシュベスターのアップライトピアノです。

黒鍵が沢山弾かれて、よく滑る質感になっていました。

写真だとわかりにくいですが、黒鍵上面の角が取れて、滑りやすくなっていました。

交換する黒鍵は、JAHEから取り寄せた黒檀です。
比較してみると鍵盤上面のエッジがしっかりとあります。
写真では判りにくいのが残念ですが、手で触ってみると違いははっきりしています。

写真の左3本が黒檀、右3本がオリジナルの黒鍵(樹脂)です。

今回、交換するにあたって、悩んだ点がありました。
黒檀そのものの上面はツルっとした質感でした。
工房には、もう一つベークライト(艶消し)の黒鍵があり、比較して黒檀よりも上面は引っかかりのある質感でした。

そこで、お客様と連絡を取り、どちらがいいか再度決めていただくことになりました。
しかし、電話だけでは決めるのは難しく、お客様のお宅にお邪魔し、実際に黒鍵を仮に接着し、弾いた質感で決めていただくことにしました。
お客様のお宅に到着し、黒鍵を弾き比べていただきました。

ベークライト(艶消し)は、表面の滑らない質感はありました。こちらに交換して、オリジナルの黒鍵で思った滑る質感はなく、艶消しも高級感があっていいると思いました。
黒檀はツルっとした質感だったので、滑ってしまうのではないかと心配していましたが、黒檀のみで触った質感と、鍵盤として弾いたときの黒鍵の質感は違いました。上面のエッジがしっかりある事で指にしっかりと存在感を感じ、木の質感の良さを感じました。

お客様も悩まれていましたが、黒檀の方が指馴染みが良く、気持ちがいい質感ということで、黒檀に決まりました。

お客様にも納得していただける方向になって、一安心です。

そして、先ほど交換が終わりました。

明日は納品し、調整します。