ヤマハ No.G2A 響板修理① 脱弦

工房では、ヤマハNo.G2Aの修理に入りました。

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このグランドピアノは、昭和38年に作られました。響板ニスの変色や響板の割れ、弦やチューニングピンのサビなどが見られるので、修理、交換をしていきます。

脱弦

弦もピンもサビている状態です。

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チューニングピンを緩めて弦を外していきます。

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チューニングピンも外していきます。チューニングピンの先までサビているものもありました。

フレーム ネジ外し

フレームのネジが先までサビが浸透し、回らないネジがありました。

潤滑剤を浸透させて、ネジを叩いてを繰り返しおこない徐々にネジが回るようになりました。

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ネジがすべて回り、外れました。

弦を外したので、響板も見えてきました。

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フレーム外し

響板の亀裂が入っているため、フレームを上げて響板修理に入ります。

フレームを持ち上げるのはとても重いので、滑車を使って持ち上げます。

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フレームが外れました。

響板のニスが茶色くなっています。これから剥離して、きれいな響板が出てきます。

 

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by真帆

 

 
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ペトロフ P115 鍵盤木口交換 

工房では、ペトロフP115の鍵盤修理に入りました。

木口交換

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オリジナルの鍵盤木口は亀裂が入っていました。

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木口 剥がす

木口を工具で剥がしていきますが、木口の面の木を削らないように、樹脂と木の境目を狙って刃を入れていきます。

刃を入れると樹脂の部分がボロボロになって割れてしまいました。

熱で柔らかくしてから、刃を入れる方向も木目方向に入れると綺麗に剥がれました。

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木口接着

 

木口面の下地に新しい樹脂を当てて木部と樹脂の間に隙間がないか確認し、接着します。
木部の面に刃物が入ってしまった場合はパテで補修して平らな面に整えます。

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木口 加工

新しい樹脂は、木口のサイズより大きめに作られているため、はみ出ている部分を52鍵を一つずつ鍵盤に沿って整形していきます。

ピアノを弾く人の指が痛くならないように、尖った角を面取りします。

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木口交換完了です。

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by真帆

 

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ペトロフ P115 ダンパーレバークロス交換 / ピン磨き

工房では、ペトロフP115の修理を進めています。

ダンパーレバークロスの交換

ダンパーレバークロスは二つの部品と接しています。
ペダルを踏んだ時に接するダンパーロッドと、ペダルを踏まずに打鍵した時に接する、スプーンという部品です。

ロッドとスプーンは金属製で、表面がサビていると、クロスの摩耗が進みます。
今回も、摩耗が進んでいたため、ダンパーレバークロスを交換することになりました。

ダンパーレバークロス 交換後

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ダンパー調整 ねじ式

ネジの頭が見えます。これは、ダンパーの総上げ(ダンパーを踏んだ時に、一斉にダンパーが上がるように揃える調整)をするときに、このネジを回して調整します。主に、ドイツのレンナーアクションに見られます。
ネジが付いていない場合はダンパーワイヤーを曲げて調整します。
なので、ダンパー総上げをする前は、ネジが付いているタイプかどうか確認します。

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キーピン磨き

サビが進むと鍵盤のバランスホールを傷めてしまい、鍵盤の縦のガタの原因や、バランス、フロントともにブッシングクロスの摩耗の原因になります。

工房でしっかり磨きます。

フロントピンのサビがメッキの下まで浸透していたので、サビを落とし、コンパウンドできれいに磨きました。

フロントピン 磨き前

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フロントピン 磨いた後

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バランスピンはフロントピンほどサビてはいませんでした。

バランスピン 磨く前

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バランスピン 磨いた後

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by真帆

 

 

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ペトロフ P115 外装傷修理

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工房では、ペトロフP115の外装傷修理を行いました。

妻土台の傷

化粧板が剥がれて下地が見えてしまっています。この部分はピアノの脚の土台の部分で、前に出ているため、物や足が当たりやすく、傷になりやすい部分です。化粧板が欠けているところの周りも接着が剥がれていたので、接着剤を流し、しっかり接着します。

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化粧板の形の整形

欠けている化粧板を整形して補修できるようにカットします。

 

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型を取る

整形したところに合わせて型を取っていきます。

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化粧板の選定

新しく貼る化粧板を選びます。

この中で一番近い色のものを選びます。乾いた板と濡れて板では、色が変わってきます。

板をほんの少し濡らして、仕上がりの色を確認します。

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先ほどとった型に合わせて化粧板をカットし、接着していきます。

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下に飛び出た分はカットし、補修用のポリエステルを塗布して固め、表面をペーパーで研ぎます。

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妻土台の傷修理は完了です。

後は磨いて、艶を出していきます。

by真帆

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