HORUGEL 駒接着

やっと駒の接着が出来ました。
なんといっても位置が大事。
写真撮り忘れてしまいましたが、支柱にピン板と響板と駒と鉄骨を載せて位置を決めました。
接着作業は、徹底した準備をした後、さっさとしました。

駒接着作業

駒 接着後

コロナ禍で、幼稚園が休園になり、妻が仕事できない状況。お客様から呼ばれない限り調律に伺えない状況がまだまだ続きそうですが、こればかりはどうにもこうにも仕方がないと思ってます。

孝則

KAWAI BL12 鍵盤ブッシング交換/ハンマーファイリング

工房では、KAWAI BL12の鍵盤ブッシング交換とハンマーファイリングをしました。

このピアノについて

昨年、ピアノ診断のご依頼があり、お客様のご実家に伺いました。
ご実家にあるピアノをご自宅に移動して弾いていきたいということでした。
ピアノは長年調律をしていなかったため、かなり音程が下がっていてボタボタした音で、ピアノの内部はホコリがあり、クロスやフェルトも汚れていました。
お客様と相談し、ご自宅に入れる前に、ピアノの内部、外装を綺麗にして、汚れているクロスは新しいクロスに交換し、ハンマーもファイリングをして形を整え、アクションを調整してタッチを正常にしてピッチを上げ、ピアノをリフレッシュさせる作業をすることになりました。

鍵盤ブッシング交換

フロントブッシングクロスとバランスブッシングクロスを交換します。
オリジナルの状態は、バランスピン、フロントピンが汚れているため、ブッシングクロスにも汚れが付いていました。

IMG_5248

古いブッシングクロスは、濡らしたタオルを被せて熱いアイロンをあてて剥がしていきます。
※工程の写真を撮り忘れてしまいました。

剥がしたあとは、接着剤やブッシングクロスの残りを熱いうちに出来るだけ取り除きます。取り切れなかった分は木をできるだけ削らないように取り除きます。

新しいブッシングクロスを張ります。
接着剤はニカワを使いました。ニカワは固まるのが早いため、クロスにニカワを付けてからは素早く接着しなくてはなりません。
この時にクロスが内部でたわまないようにしっかりと引っ張ってくさびを入れて固定します。

(クロスを接着し、くさびを入れて固定した様子)
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クロスの接着を確認します。
剥がれていたり、斜めについていたり、ブッシングの長さが足りなかったりする場合は貼り直します。

(バランスブッシングクロス交換後)
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(フロントブッシングクロス交換後)
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ハンマーファイリング

ハンマーの弦溝がついていたので、ハンマーの形を整えながら弦溝を取りました。

before
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after
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by真帆