昨日、工房で修理を進めていたSteinway & Sonsのピアノが出庫しました。

ブログは少し間が空きましたが、続きから書きます。

前回のブログはこちら→　Steinway & Sons　K型　整調

整調は一巡してみて確認し、音もタッチももう少しよくなるのではと思い、整調の寸法を新たに決めなおすことにしました。

いろいろ試した結果、筬とキーバックレールの土台の高さを上げることにしました。

筬を外して２ｍｍの厚さの板を貼り、高くしました。

（キーバックレールを外している様子）

（棚から筬とキーバックレールを外した状態　持っているのは2mmの板を足したキーバックレール）

黒鍵剥がれ接着

この作業を進めている途中で、黒鍵が剥がれかけている事に気づき、調べてみると15健くらいありました。剥がれている部分だけ再度接着しました。

（木の部分が見えているところが接着が剥がれているところです）

黒鍵を指で横にスライドさせて接着剤をしっかり塗り、はみ出した分はふき取って、クランプで抑えて接着しました。

接着後一日置いた後に確認して、接着が完了しました。
次は仕上げの整調について書きます。

ｂｙ真帆