工房では、ヤマハU1Hの作業が最終段階に入り、白鍵の鍵盤バフ、調整、調律、整音をしました。
白鍵にバフをかけました。
白鍵上面は、指や爪が当たるので特に傷や汚れが多いところです。
バフをかける前に鍵盤の汚れを落としました。それだけでも綺麗に見えますが、バフをかけると、より艶が出て仕上がりが綺麗です。
(1月9日 作業前の鍵盤)
(2月22日 作業後の鍵盤)
続いて調整、調律、整音を行いました。
調整する前はタッチが重く、バラつきがあり、弾きずらさを感じました。
調整を進めるうちに重さがとれ、タッチを揃えることでバラつきもなくなり、しっかりとしたタッチになりました。
調整、調律までやると、そのピアノの音がどんな音なのかが見えてきます。
音質、音量のバラつきが気になったので、ハンマーの打弦点が全て弦にあたるようにハンマーを整えました。
全て弦にあたっていると音の粒がそろってきます。
しかし、音が薄く、奥行が少なかったので、ハンマーに針刺しをしました。
音が厚くなり、音色、音量共に全体のバランスもよくなりました。
作業が終了しました。来週出庫の予定です。
これからはたくさん楽しんで弾いてもらいたいです。
by真帆