2018年、始動

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。平成30年、戌年です。
昨年に引き続き、ピアノの修理を中心に様々な話題をお伝えしていきたいと思います。

 

年明けの工房は大橋ピアノ、モデルNO132の調整とベルトーン、モデルNO50の修理からスタートです。

こちらは大橋ピアノ。DSC_1484本体とアクション修理、外装修理を終えて、アクション調整に入っています。

 

こちらはベルトーン。
DSC_1483これから本体も解体していきます。弦交換、ハンマー交換などの修理を行います。次に音が鳴る時、どう変身しているか楽しみです。

 

今年も1台1台、丁寧にピアノと向き合っていきたいと思います。
2018年、今年はどんなピアノとの出会いがあるでしょうか?
気持ち新たに、作業開始です!

by志乃

ベルトーン 修復の準備

クリスマスも終わり、新年まであと数日となりました。
クリスマスツリーに変わり、今度は門松などが飾られるようになりますね。

工房では、ベルトーン、モデルNo50の修復前の準備をしました。
ウォルナット色で2本ペダルです。

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まず最初に、毎回行う修復前の試し弾きをしました。
工房スタッフ4人がそれぞれ曲を弾きながら、どのようなピアノなのか把握します。そうする事で、修復後の変化がよく分かります。

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弾いてみると、包み込まれるような音の広がりと、深みのある音色を感じました。ただ鍵盤が軽快に動かず弾きにくく、長い年月が経過してだいぶ疲れている印象です。また、外装も汚れによりツヤが失われています。これは丁寧に磨いていくとツヤが蘇ると思います。年明けから本格的に修復がスタートしますが、内部も外装も少しずつ本来の姿に戻るよう頑張りたいと思います。

このブログも今年最後になりました。今年もピアノを通じて多くの出会いがありました。お客様それぞれにピアノとのストーリーがあり、ピアノを大切に思ってくれています。その思いに応えられるように、来年も1台1台真摯に向き合っていきたいです。
皆様どうぞ良いお年をお迎えください。

by志乃

YAMAHA U1D 納入調律

今年もクリスマスの季節がやってきました。街中がイルミネーションでキラキラしていますね。凍てつくような寒さですが、クリスマスの季節は気持ちがなんだかほっこりします。皆さんはどんなクリスマスを過ごされるのでしょうか?

工房では、YAMAHA、モデルU1Dの納入調律に行ってきました。
先週、工房から出庫されたピアノ。
ご自宅に伺うと個室のお部屋にきちんと納まっていました。

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お見積りの際に初めてこのピアノを目にした時とは、別人のように感じました。あの時は外装も内部も時間の経過でかなりやつれた印象でしたが、今は若返ったように元気そうで音も軽やかに鳴っています。

お客様も「年数は経っているけど、良い音しますよね」と嬉しそうに話していました。製造から50年以上経過していますが、本体がしっかりと造られていた事もあり修理をして復活できました。ピアノは年数で価値が決まるわけではないな、と実感します。
このピアノも、この先まだまだ現役で活躍して皆さんに愛され続けるピアノになってほしいと思いました。そして私達は、ピアノが長く活躍できるように、精一杯のお手伝いをしていきたいと思います。

by志乃

ベルトーン 入庫

12月に入りました。今年も早いもので残り1ヶ月ですね。
街もどこか慌ただしくなる時期です。だいぶ冷え込んできたので体調に気を付けたいと思います。

工房では新たにピアノを入庫しました。
ベルトーンです。
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ベルトーンは浜松の富士楽器製造、ベルトーンピアノ研究所が製造していたピアノです。昭和7年に浜松の天竜川筋でピアノ製造が始まりました。浜松はピアノの街と言われますが、最盛期には多くのピアノメーカーが競い合い、個性豊かなピアノが次々と誕生していきました。

ベルトーンもそうした時代に生まれていったピアノです。
今回修理のために入庫したベルトーンは、外装はウォルナット色でペダルは2本です。どこか外国を思わせるような佇まいをしています。

修理を依頼されたお客様のご家族の方が大切に保管されていました。ご家族皆さんピアノが好きなようで、しばらく弾かれていなかったこのピアノを、もう一度音が響き渡るようにと修理を決断されました。

これから修理に入りますが、お客様が笑顔でピアノを迎えてくれるように作業を進めたいと思います。

by志乃

YAMAHA U1D 鍵盤修理

紅葉シーズン到来ですね。この週末、紅葉を見にお出かけされる方も多いのではないでしょうか?眺めているだけでホッと癒されます。

工房ではYAMAHA、モデルU1Dの修理の続きです。鍵盤の修理に入りました。
まずは鍵盤に使われている赤いクロス(鍵盤ブッシングクロス)の交換です。
クロスの適切な厚さは、タッチに関わる大事な部分。今回のクロスはかなり擦り減っていました。
1本ずつ手作業で貼り換えます。今回は接着剤にニカワを使いました。固まるのが早いのでスピーディに進めていきます。

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そして白い樹脂(白鍵)の上面と手前の部分を新しく交換しました。上面には割れが見られ、手前の部分は激しく劣化していました。

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白鍵は木の鍵盤に白の樹脂が貼られています。
熱を加えて樹脂を剥がして、新しいものを貼ります。そして形を加工していきます。

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全体のバランスをみながらヤスリで少しずつ整えていきます。段々と完成に近づいていく過程が面白いです。

黒い鍵盤(黒鍵)も掃除と磨きをしました。黒でわかりにくいですが、相当な汚れがあり布がすぐ真っ黒になりました。
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曇りが取れて、黒色がはっきりしました。

鍵盤を本体に収めて完成です。鍵盤はつややかに光っています。

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アクションと鍵盤の修理が終わり、調整に入ります。早く音が出るのが待ち遠しいです。

by志乃