ホルーゲル 響板塗装

ホルーゲル(GP) 響板塗装

最近は季節の変わり目を感じますね。体調管理には気をつけたいです。

さて、工房ではホルーゲルの響板修理が終わり響板塗装に入りました。
今回は響板塗装です。古い塗装を剥がし、新しく塗装し直しました。

写真は響板修理後の写真です。

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響板修理が終わり、響板についたニスを剥離している最中の写真です。

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剥離後すぐに新しい塗料を塗って終わるほど、この仕事は簡単ではありません。
サンドペーパーなどを使い、表面の状態を均一にしないとなりません。手のひらを使い、上面の手触りがある一定の肌触りになるまで、丁寧に進めていきます。下地を整え、何度も確認をした後、塗装をしました。因みに今回は、この作業を合計3回繰り返し行いました。

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始めの写真の響板修理後の写真には写っていますが、次の写真にはメーカーのシンボルマークのデカールがありません。今回は響板の割れがデカールの絵に入っていたため、剥がして作り直すことにしました。

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上の写真は、完成した新しいデカールを親方が慎重に張っているところです。作成から延べ一週間かかったそうです。

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デカール完成です!

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3回目の塗装(仕上げ)をした後の写真です。ツヤツヤに仕上がりました。 ホルーゲルのデカールは絵がとても凝っていて、響板塗装の仕上がりもより締まってみえます。

響板もデカールも綺麗になりました! 今後は鉄骨をピアノと合体させて、組み立てていきます。

そして、もう一台のホルーゲル(UP)が入庫しました。

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修理に入るのはまだ先になります。
外装の諸所にこだわりを感じるピアノです。
まだ、修理前なので、弾ける状態ではありませんが、音を出してみると暖かく深い音がしました。
後日改めてこのピアノについてのブログを書く予定です。

by真帆

YAMAHA C5 弦交換

8月に入りました。連日お天気良く、青空が広がっています。ここ最近はセミが勢いよく一斉に鳴いていますね。しばらくの間、鳴き声を聞きながらのピアノ作業となりそうです。

工房では、YAMAHA、モデルC5の弦交換をしました。先週ご紹介したレスターの弦交換に続いて、YAMAHAも真新しい弦を張りました。
今回のYAMAHAは奥行が197㎝とグランドピアノの中では大型の方なので、弦の長さもそれに伴い長くなります。どのピアノでも共通しているのは230本近い弦を張っていくので体力と集中力、そしてリズム良く進めていくことが大事です。

写真右の木箱に弦が入っていて、木箱の口から弦がスルスル出てきます。因みに弦はいつもドイツのレスロー社のものを使用しています。
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弦が長くなってくると、作業に応じてピアノのサイドに回ります。
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そして大きなハンマーでチューニングピンを打ち込んでいき、チューニングピン全体の高さを揃えます。最初のうちはバラつきがありますが、徐々に揃っていく光景は面白いです。

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作業の後半から終盤にかけては弦の張力を上げることと、チューニングピンの高さを揃える作業とを交互にやります。この段階に入ると細かな工程が多くなり、仕上げに向けて着々と進んでいきます。

そうして丁寧に作業を進めていき弦交換が終了しました。

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鳴らしてみると、ふくよかで明るく透明感のある音色が響き渡りとても嬉しい瞬間でした。今後は調律を繰り返し行い張力を安定させます。修理はこれからハンマー交換などのアクション修理に入ります。

2018年、始動

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。平成30年、戌年です。
昨年に引き続き、ピアノの修理を中心に様々な話題をお伝えしていきたいと思います。

 

年明けの工房は大橋ピアノ、モデルNO132の調整とベルトーン、モデルNO50の修理からスタートです。

こちらは大橋ピアノ。DSC_1484本体とアクション修理、外装修理を終えて、アクション調整に入っています。

 

こちらはベルトーン。
DSC_1483これから本体も解体していきます。弦交換、ハンマー交換などの修理を行います。次に音が鳴る時、どう変身しているか楽しみです。

 

今年も1台1台、丁寧にピアノと向き合っていきたいと思います。
2018年、今年はどんなピアノとの出会いがあるでしょうか?
気持ち新たに、作業開始です!

by志乃

ベルトーン 修復の準備

クリスマスも終わり、新年まであと数日となりました。
クリスマスツリーに変わり、今度は門松などが飾られるようになりますね。

工房では、ベルトーン、モデルNo50の修復前の準備をしました。
ウォルナット色で2本ペダルです。

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まず最初に、毎回行う修復前の試し弾きをしました。
工房スタッフ4人がそれぞれ曲を弾きながら、どのようなピアノなのか把握します。そうする事で、修復後の変化がよく分かります。

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弾いてみると、包み込まれるような音の広がりと、深みのある音色を感じました。ただ鍵盤が軽快に動かず弾きにくく、長い年月が経過してだいぶ疲れている印象です。また、外装も汚れによりツヤが失われています。これは丁寧に磨いていくとツヤが蘇ると思います。年明けから本格的に修復がスタートしますが、内部も外装も少しずつ本来の姿に戻るよう頑張りたいと思います。

このブログも今年最後になりました。今年もピアノを通じて多くの出会いがありました。お客様それぞれにピアノとのストーリーがあり、ピアノを大切に思ってくれています。その思いに応えられるように、来年も1台1台真摯に向き合っていきたいです。
皆様どうぞ良いお年をお迎えください。

by志乃

YAMAHA U1D 納入調律

今年もクリスマスの季節がやってきました。街中がイルミネーションでキラキラしていますね。凍てつくような寒さですが、クリスマスの季節は気持ちがなんだかほっこりします。皆さんはどんなクリスマスを過ごされるのでしょうか?

工房では、YAMAHA、モデルU1Dの納入調律に行ってきました。
先週、工房から出庫されたピアノ。
ご自宅に伺うと個室のお部屋にきちんと納まっていました。

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お見積りの際に初めてこのピアノを目にした時とは、別人のように感じました。あの時は外装も内部も時間の経過でかなりやつれた印象でしたが、今は若返ったように元気そうで音も軽やかに鳴っています。

お客様も「年数は経っているけど、良い音しますよね」と嬉しそうに話していました。製造から50年以上経過していますが、本体がしっかりと造られていた事もあり修理をして復活できました。ピアノは年数で価値が決まるわけではないな、と実感します。
このピアノも、この先まだまだ現役で活躍して皆さんに愛され続けるピアノになってほしいと思いました。そして私達は、ピアノが長く活躍できるように、精一杯のお手伝いをしていきたいと思います。

by志乃