YAMAHA U5 アクション修理

梅雨本番を迎えました。
先日の雨上がりの夕暮れ時、空が薄紫色をしていてなんとも幻想的でした。

YAMAHA アップライト、モデルU5の修理です。

工房ではアクション(ピアノ内部にあるメカニック)の修理に入りました。

今回は劣化した革の部品の貼りかえ作業です。
古く劣化した革を剥がしてから新しい革を貼ります。

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88本分丁寧に貼っていきます。

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ピアノは木材、フェルトや革、金属など様々な材料を使用しています。
アクションはその中でも材料の部品が細かく小さいものが多いですが、どの部品も大切な役割を持っています。

新しい部品にすることで『弾きやすさ』につながり、より演奏しやすくなります。

さてこれは何でしょう?

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写真の容器の中にあるものは、あの某人気キャラクターが大好物のはちみつのようですが、これは膠(ニカワ)というもので、接着剤として使います。
ニカワは動物の骨や皮などからゼラチン成分を抽出して固めたものです。匂いははちみつではなく、独特な匂いがします。
工房では様々な接着剤を使っていますが、ニカワは主にフェルト類や革の接着や木材の接着などに使用しています。使用するときは加熱して液体状にして塗ります。
ニカワの優れている点は、一度接着するとしっかりくっついていますが、熱を加えるとはがしやすく、再度修理する際(20~30年後ぐらいでしょうか)に便利です。

アクション修理、順調に進んでいます。

by志乃

KAWAI KU2 鍵盤作業とハンマー整形

夏至に向かって一日一日と日が長くなっていますね。
それに伴うように、冬よりも自然と体も活動的になっている気がします。
朝夕の風も気持ちがいいです。

先週に引き続きKAWAIのアップライトピアノ、モデルKU2です。
鍵盤作業に入りました。
剥がれかけていた白鍵を新しく張り替えます。

(写真は剥がれていた時のもの)
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機械を使い大まかに加工をして、そして最後は手作業で白鍵の形を整えていきます。

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段々とゴールが見えてくる過程が楽しいです。

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黒鍵も磨いて白鍵と共にキレイになりました。

続いてはハンマー整形(ハンマーファイリング)を行いました。
ピアノを弾かれることで、ハンマーに弦の跡がつき、形も変形していきます。
音色にも関わります。

(写真の左側のハンマーは整形前のもの)
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形も整い見た目もキレイになりました。

どんな音を奏でるのか楽しみです。

by志乃

KAWAI KU2 アクション修理

関東もいよいよ梅雨に入りました。
それにしては連日晴れの日が続いていて工房のお花も暑さにやられています。

さてお客様からのお預かりピアノ、KAWAI KU2 の修理の続きです。
前回までの修理はこちら↓
KAWAI KU2 修理開始

KAWAI KU2 弦交換

今度はアクション修理です。

アクション部品の動きの支点になるセンターピンを交換しました。
タッチにとても大きく影響する場所です。

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そしてダンパーフェルトを新しくしました。ダンパーは音を止める役割をします。
フェルトが劣化していて、音の止まりがわるく、雑音の原因にもなっていました。

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また、スプーン(本当にスプーンの形です)という名の部品もキレイに磨きました。

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どの部品の修理も細かく根気のいる作業ですが、修理することで確実に弾きやすくなります。
どんどんアクションが生まれ変わっていく様がおもしろいです。

by志乃

YAMAHA U5 響板修理

6月になりました。最近では通勤中に所々でアジサイが咲き始めているのをみかけるようになりました。

さて、先週から引き続きYAMAHA U5の修理です。

お客様の、ピアノを徹底して直し、新しくよみがえらせてほしいという依頼から、響板の修理まですることにしました。
我々も、ヤマハのアップライトピアノを徹底して直す機会が無く、お客様の要望に応えられるように、気合を入れて頑張っています。

解体後、響板修理に取り掛かりました。
響板はピアノの心臓部とも言われるように、ピアノの音の質に関わる重要な機構です。

ピアノが置かれている環境にもよりますが、長年の温度・湿度による変化で響板割れを引き起こします。
このピアノも響板が8箇所割れていました。今回はニスを塗りなおすだけでなく、響板の割れも直します。
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まずは響板のニスを剥がし、割れていた箇所を、専用の埋め木に合う形に機械で加工します。
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完全にピッタリ合わせるために、手作業で補正していきます。
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埋め木終了後、響板塗装の為、全体にペーパーをかけて、埃を徹底して取り除いた後、ニスを塗ります。
今回は合計三回塗りました。
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PLEYEL 3bis 録音会

5月中旬、爽やかな季節になってきましたね。

今日はPLEYEL 3bis です。
作曲家の三島元樹さん、演奏家の筒井一貴さんが演奏をしに工房に来ていただきました。

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三島さんは映画や映像Webなどの楽曲提供などをされている作曲家で、精力的に活動されています。

写真はアルバム『flower drips』

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以前、何曲かご自身の作曲した作品をピアノで演奏しているのを聴かせていただく機会があり、とても強く温かい音でした。
筒井さんのコンサートで知り合い、PLEYELにご興味があるということだったので、是非一度ゆっくり弾いて頂きたいと思い、こちらから声をかけました。

工房では少し雑談をした後、三島さんの作曲されたアルバム『flower drips』より何曲か弾いていただき、その中の”ほしぞらのゆりかご”を録音していただきました。その様子はこちらから。

ほしぞらのゆりかご

温かみのある響きで、三島さんの世界観がとても素直に表現されていて、演奏を聴きながら三島さんの世界観に引き込まれました。

新しくミニアルバム『IIE311』も配信されたようです。是非聴いてみてください。

続いては演奏家の筒井一貴さん。
工房では以前から親しくさせていただており、新生釜石教会の津波被害のピアノ、プレイエルのピアニーノ、ベヒシュタインなどの演奏も録音していただきました。
筒井さんはピアノをはじめ、クラヴィコード、チェンバロ、オルガンなどの鍵盤楽器全般を弾きこなす、数少ない演奏家の一人です。
楽器への造詣も深く、鍵盤楽器だけにとどまらず、管楽器なども詳しく、いつも楽しいお話で会話も盛り上がります。
私たちにとって、ピアノ以外の楽器からの考えを持っている演奏家とのコミュニケーションはいつも新しいインスピレーションを与えてもらえます。

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今回はエリックサティーを演奏していただきました。
動画はこちら

他にも何曲か演奏していただいたようなのでお楽しみに!

1911年のプレイエル、3bis、ご興味がある方は是非弾きに来てみてください。