工房で修理していたYAMAHA No,U1Aの納入調律に行ってきました。
このピアノのオーナーは、アプラウスミュージックの篠原さん。
HPはこちらになります→アプラウスミュージックアカデミー
施設内にあるシックな雰囲気のサロンには、リストが愛した、シュタイングレーバー&ゾーネ1903年製が設置されています。浪々と深く歌う性格の楽器で、日に日に深みがましています。
そのサロンに、修復されたYAMAHA No,U1Aが設置されました。
少々エッジが効いたデザインのNo,U1Aが、もともとここにあったかのようで、大変驚きました。そして艶消しの木目にして本当に良かったと思いました。生徒さんたちにも好評だそうです。(写真は篠原さんに撮っていただきました。)
音は、工房との空間の違いで、少し浅い響きになり、多少キンキンする音も目立っていました。
第一整音から見直すことになり、かなりの時間を費やしましたが、工房で仕上げたときよりも深く且つ明るい音になりました。
これからレッスンや練習の場で素敵な音楽を奏でてくれると思うと、修復した我々もなんだかいい気持ちになります。
今後は使われるうちに変化していく音の様子を丁寧に感じることを心掛けて、ピアノの成長を見守り続けたいと思います。
by孝則