新生釜石教会、津波被害ピアノの修復のつづきです。
本体水洗いの作業に入りました。
その前に本体の解体作業を行いました。通常の修復では解体する必要のない箇所です。今までここまで解体したことはありません。
ほとんどのネジが折れて、しまいました。錆びたネジは木に食い込み、教わった方法や色々な方法を試してみたのですが、結局折れてしまいました。
木の側に折れたしまったネジは、木ごとくりぬき、新しい木を入れネジの穴を開けます。
まずは掃除。手の入らなかった所にまだ砂が残ってました。
そして水洗い。海水の匂いがなくなるまで、何度か洗い出しました。
なるべく木を濡らしたままにしたくなかったので、ふき取りを早く、その後ドライヤーをかけました。
11月は天候が悪い日が多かったのですが、水洗いのタイミングを見つけ、乾かすことができました。完全に乾くまでしばらく置いておきます。
作業する前に『4年半経ったのだから、水洗いの必要が本当にあるのか』など迷ったのですが、完全に解体し水洗いをしたことで、全体がどのように海水が残ってしまっていたのか、傾向がわかりました。
やって良かったと思いました。