Manserd の修理続行中。

三寒四温。寒い日と暖かい日が交互にきてますね。そろそろ花粉も飛びはじめ。かかった人もまだかかってない人も要注意です。

関東地方も乾燥が続いています。ピアノにとっても乾燥は大敵で、木材の割れや調律の狂いなど様々な悪影響があります。今年の冬はピアノの弦を切ってしまうお客様が例年より多く、天候による影響かもしれません。実は春も意外と乾燥しています。大事なピアノを守るためにも加湿が必要です。(下の写真は今修理中のManserdのアクション。ほとんどが木でできています )

工房では今年から新たに加湿器を追加しました。以前のものより性能が良く、工房がほのかにしっとりした感じになりました。(湿度計を見ても平均10%以上、上がりました)お預かりしているピアノにとって、また工房のスタッフの健康にとっても、環境がより良くなっています。

さてManserd の修理の続き、着々と進んでいます。

鍵盤の軸になるピンが錆びていました。

少しの錆なら取ることができますが、錆が深く磨いても表面のザラつきが取れないので、交換です。

作業、着々と進めています。

Manserd、修理開始。

2月、まだまだ寒い日が続きますね。

工房では新たな修理を始めています。

こちらのピアノ、Manserd 、5型、東洋ピアノで製造されたモデルです。(ちなみに東洋ピアノは製造台数、国内3位の製造メーカーで、アポロというモデルで知られています)

修理するにあたり、こちらのピアノについて知りたいと思い、東洋ピアノさんに連絡したところ、当時の製造年月日や販売先を丁寧に教えていただきました。

製造年月日、昭和49年2月2日(偶然にもオーナーと同じ誕生年月日)、同年7月16日、当時の高級機種として新宿のデパートで販売されたということでした。(ご依頼されたお客様のお母様がデパートでご購入されたということで、メーカーと話が一致しました)その後このモデル自体はなくなってしまったものの、ローリーという機種にその伝統が受け継がれていったそうです。

さてピアノの作業、まずは裏の掃除から。

そしてピアノを寝かせ、中身も掃除。

ピアノを工房に運んだことで、隅々まで掃除ができます。キレイになってお客様宅にお届けする日が待ち遠しいです。

YAMAHA、お預りアクション納入。

2月に入り昨日は節分。暦の上では立春です。近年では恵方巻を食べる習慣があるそうですが、皆様はどの様に過ごされましたか?

工房ではもう梅が満開で、ほのかにいい香りが漂っています。(例年こちらの梅の開花は少し早いです)

先日お客様宅からYAMAHAのアクションをお預りし修理をしました。モデルP1、昭和32年製造。珍しく85keyのものです。外装はモダンでシンプル。すっきりしています。

本体はお客様宅にあり、中身だけを持ち帰り修理です。
センターピンという部品の交換です。人でいう関節部分にあたります。こちらの部品の動きが悪く、全て交換することになりました。作業をすることでタッチもスムーズに感じます。

ついでに中身も掃除をしスッキリ。

ハンマーも形を整えてあげて、キレイになりました。

これからもピアノを楽しんでいただけたら嬉しいです。