秋も深まり、少し肌寒くなってきました。
工房も新たなピアノの修理に入っています。
今週はお預かりしている、YAMAHAのU1。
30年ほど前、持ち主の方が仙台から引っ越された際、一緒に埼玉に着ました。ご家族で使われてから、しばらくピアノは弾かれていませんでした。
思い入れのあるピアノでしたが、果たして、まだこの先も使えるのか…、ご相談をいただき、診断に伺いました。
YAMAHAのスタンダードなモデル。お宅にある時も、皆さんのいらっしゃるリビングの片隅、環境の良い場所で、年代が経っていましたが、明るい印象の音でした。部品の交換をすれば、まだまだ使えるということで、工房でお預かり修理ということになりました。
まずはしっかり診断。
外装や中身も、隅々までチェックします。同じメーカーや機種でも、どの様に使われていたのか、どの様な環境にあったのか、一台一台じっくり見てみる必要があります。
それからようやく修理に入ります。
鍵盤をはずし、お客様の手の届かない鍵盤下の掃除します。(今回は鍵盤の下はお客様宅で掃除済み)
その後、鍵盤は上面を剥がし修理です。
鍵盤は古くなり、欠けなどもあったので、新しい鍵盤上面と交換です。(木の部分はまだまだ使えます。ほとんどの鍵盤修理は上面の部分や消耗部品のクロスの交換で終わります)
新しい部品と交換し、これからリフレッシュしていきます。