ベヒシュタイン 鍵盤修理

今週は、ぐんと気温が上がりました。思わず「暑い!」と言うぐらいの、初夏を思わせる気持ちの良い陽気でした。

工房では、ベヒシュタイン、モデルKの修理が進んでいます。

鍵盤修理では、鍵盤の象牙貼り直し修理を行いました。このベヒシュタインの白鍵は象牙を使っています。
中音域を中心に、象牙が剥がれてきているものがありました。

(この写真では、真ん中と左の白鍵が反っているように見える 写真は少しわかりづらいかもしれません・・)
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お客様は演奏時のタッチに違和感を感じていて、貼り直しを希望されていました。見て剥がれを確認できるので、おそらく見た目も気になっていたと思います。象牙と木部を接着剤で貼り合わせていますが、年数経過と弾かれていることで段々と剥がれてくるケースがあります。

(鍵盤型の木の台に象牙が貼られている)
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剥がれ方にもそれぞれあり、指で簡単にポロッと取れてしまいそうなものから、一部だけ剥がれかけているものまで様々ありでした。修理では象牙パーツを完全に剥がし、貼り合わせる象牙の面と木部の面がピタッと合うように加工してから接着をします。剥がしてすぐ接着するのではなく、1本ずつ象牙の曲がり具合の修正や、合わせる面と面の加工などを微調整していくので難しい作業です。色んな剥がれ方をしていた象牙が徐々に揃っていきます。

慎重に接着した後、象牙部分をバフで磨いて艶を出しました。

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バフをかけるごとに艶が出てくる様は作業していて面白いです。

また黒鍵の磨き、鍵盤のブッシングクロス交換、キャプスタンボタンの真ちゅう磨きを行いました。

(写真はキャプスタンボタン 左・磨き前 写真右・磨き後)
DSC_1688

黒鍵は汚れを落としキレイになり、象牙の白鍵ともに見た目が明るくなりました。

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お客様が鍵盤を気にすることなく演奏できるようになったと思います。今後もひとつひとつ丁寧に修理を進めていきます。

by志乃

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