工房では、象牙鍵盤(白鍵)の漂白を行いました。
象牙鍵盤は、指なじみが良く弾きやすい材質なのですが、経年変化や汗などで段々と黄ばみが出てきます。特に中音付近は、よく弾くところなのでだいぶ黄ばみが目立っていました。
因みに現在では、ワシントン条約により、象牙の国際取引が禁止されています。
象牙を漂白して、黄ばみを出来る限り落とします。
象牙の漂白は天気が良く、日の高いうちがチャンスです。秋から冬にかけては日が傾くのがはやいので、朝一番に取りかかります。
日光が良く当たるところに象牙鍵盤をセットして象牙の上に障子紙を置き、その上から過酸化水素水(オキシドール)をたっぷり塗って日ざしに当てます。
この作業を繰り返し行います。
障子紙を剥がすと紙に黄色が付着していて、黄ばみが薄くなっていくのが分かりました。
象牙鍵盤も元の白い色に近づいて、綺麗になりました!
また、たくさん楽しんで弾いてもらえるようにホルーゲルの修理を進めていきます。
by真帆
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