YAMAHA G2E 現地弦交換

今回は工房での作業ではなく、お客様宅での弦交換のことを書きます。

孝則さんの補佐でお客様のお宅に私も一緒に同行することになりました。
ピアノはYAMAHA G2Eです。まずは、ピアノがどんな状態か少し音を出して確認しました。
鍵盤に指がすっと入るタッチで、音も素直で軽い音でした。
アクションを見て驚きました。ハンマーフェルトと弦の当たる部分が絶壁になっていました。
このハンマーの状態とピアノの音が私の中ではギャップがあり、驚きました。

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ハンマー交換は工房に持ち帰って修理を行います。来週のブログで書く予定です。
お客様宅では、弦交換を行いました。

まずは弦の張力を緩めて弦を古い弦を外していく作業です。
ピアノが傷つかないようにフェルトや古いキーカバーなどでピアノを保護しました。

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弦が張られていると、響板や鉄骨の上は掃除が出来ず、長年のホコリや汚れが溜まります。なので、弦を外したところから掃除をしました。

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孝則さんが高音から新しい弦を張っていきました。私は鉄骨の掃除をしつつ写真を撮りました。

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一日目は、弦を脱弦して、高音部の弦を張るところまで行いました。
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二日目は、孝則さんが弦を張り進め、私は響板、鉄骨の掃除の続きとダンパーワイヤーとヘットの磨きをしました。
張弦は高音部は一人でもヒッチピンにかけたり、手が届きますが、中音のエンドから低音の巻線になると、弦が長くなるため、私も張弦作業に参加し、補佐をしました。
巻線まで張り終えました。
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三日目は、孝則さんだけお客様宅に向かい、張弦の仕上げの作業を行いました。
弦の張力を段階的に上げていきました。まずは、弦がたるんでいる状態から、本来の音の五度低いくらいの音程になるくらいまで、張力を上げていきます。この時に、チューニングピンのコイルを整えたり、ヒッチピン、駒から弦が浮いていないかを打ち下ろして確認していきます。それから、更に張力を上げて、チューニングピンのコイルを確認し、また張力を上げていきます。新しい弦は伸びるので、ピッチが下がりやすいため、少し高めのピッチにしておきます。
この日は444Hzまで上げて作業を終えました。
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次週は引き続きYAMAHA G2Eのアクション修理をについてかきます。
by真帆

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