YAMAHA No,U1A 鉄骨掃除~張弦準備

工房では、ピアノの修復を何台か並行して行っているので、毎週のブログでは、書ききれないことがあります。
なので、今回は少し前にやったYAMAHA U1Aの作業について書きます。

鉄骨の掃除、塗りなおし

金属磨き(ヒッチピン、サイドベアリングピンの磨き)を行いました。

サビが根深く、サンドラバーで擦って落としました。仕上げはスチールウールの細目で磨きました。

サイドベアリングピン 磨く前

IMG_4603

 

サイドベアリングピン 磨いた後

IMG_4599 (1)

 

鉄骨の掃除をして、ホコリや汚れを落としましたが、チューニングピン付近は傷が多く、ラッカーで塗りなおすことにしました。

before

IMG_4586

after

IMG_4609 (1)

鉄骨の塗りなおし後の写真です。綺麗になりました。

IMG_4612

磨き、掃除を終えて、鉄骨合わせを行いました。
慎重に鉄骨を滑車で上げ下げしながら、本体の上に合わせていきます。鉄骨を降ろして乗せようとしたところ、何かが挟まって鉄骨が浮いた状態になりました。原因は、天屋根と鉄骨の隙間を隠すためにフェルトと、その接着剤でした。それらを綺麗に取ると、鉄骨を降ろすことができました。鉄骨のネジを締めて、鉄骨合わせは完了です。

IMG_4670

張弦準備

新しいピンブッシュを植えて、チューニングピンを打ち込むために下穴を開けていきました。
IMG_4720

弦を張ったときに駒にどれくらい圧力がかかるか駒圧を測定しました。今回は弦枕の下に厚紙を張り、削って高さを調整しました。最後に樹脂で厚紙を固めました。

20210317_115706

次回は、張弦作業に入ります。

by真帆

お問い合わせはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>