先週のブログに続き、YAMAHA No,U1Aの張弦の作業について書きます。
張弦
ピアノを第二工房からメインの工房に移して張弦を行いました。
高音から順に一本一本テンポよく張っていきます。
223本のチューニングピンをハンマーで打ち込みます。今までは、筋肉の疲労やコントロールしやすさから、軽い方のハンマーを使っていましたが、久々に重い方のハンマーを使ってみたら、意外にも早くピンを打ち込めたため、こちらのハンマーに転向しました。
年々力仕事にもなれて、道具も以前よりは使えるようになりましたが、本数が多いので、夢中になって作業をしていると、疲れているのにもう少しと思って続けたくなりますが、ミスやケガにつながるので、休憩をしっかりとることが重要です。特にこの張弦作業をしていると感じます。
チューニングピンに巻かれた弦のコイルを綺麗に整えながら、弦を弾き、音を聞いて張力あげていきます。一部だけ上げるとピアノの本体に偏った負荷がかかるので、全体をできるだけ素早く、少しずつ徐々に上げていきます。ある程度均一に弦を引っ張ったらチューニングピンの高さを打ち込み揃えていきます。
見た目や音も緩い弦は、ここまでくるとピンと張られて、ピアノらしい音になってきます。
弦が真っすぐか、コイルは綺麗かなど確認して整えて、張弦の完了です。
by真帆
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