7月も残りわずかとなりました。台風が接近中とのことで、工房から見上げる空は心なしか曇ってきたように思います。大きな被害がでないように願うばかりです。
工房では、レスター、モデルNO.200の弦交換をしました。
本体の解体後、本体部品の磨きと掃除をしてからの作業スタートです。
最高音から張り始め、中音~低音と進んでいきます。弦の太さは段々と太くなっていき、張る長さもぐんぐんと長くなります。低音の巻線、特に最低音のあたりは一本の弦の重みがずっしりと手に感じます。
張った直後は弦を弾いても、まだまだ音というにはほど遠いものですが、そこから弦の張力を少しづつ上げていきます。同時にチューニングピンを大きなかなづちで打ち込んでいく作業などの、体力を必要とする場面も多くありますが時折休憩を挟みながら着々と工程が進んでいきました。
チューニングピンの打ち込み風景 打ち込む音がガンガンと大きいので耳栓が必需品
仕上げの段階の時には弦はピンと張り、指で弦を弾くと明るく伸びのよい音色を感じました。張りたての弦を鳴らす瞬間は毎回ワクワクします。
アクションを付けて音を出す日が楽しみです。暑い日の作業でしたが、順調に弦交換が終わりほっとしました。次はアクション修理に入ります。
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