ピンブッシングを当然交換するのだが、サイズが一般的なものと違い、部品屋さんから手に入らない。測定したら、φ11.5のようだった。
9月17日、福島県南会津町でコンサート調律があったため、ついでに(株)オグラに行くことにした。
ヤマハに木材をおろしていたこともあるとの事。
担当者の渡部さんが、ハンマーヘッド用のシデや、アクションレール用のブナなど、ヤマハの要求が厳しくて大変だったことなど話してくれた。
このPleyelのピンブッシングの木材が何なのか、二人でいろいろ話しながら、バルロンのシルビーさんが、プレイエルの駒上面に洋ナシを使っていたことがあると聞いていて、その色に似ていると伝えたら、確かにそれっぽいということになった。
ただ、食用のそれとは質が違うし、そもそもここにはない。そこで結局、今では一般的な楓にすることにした。
外にある広い倉庫の中にある、楓の中から、これがいいのではと出してくれた。
比較的木材が密で均一なもの選んでくれ、赤身と白太について教えてくれた。本当にφ11.5でうまく行くか分からないので、一本試しに製作してから正式発注するつもり。
濃い話ができた。木材から選ぶのは初めての経験。ヤマハとオグラさんに感謝。
孝則