ピン板交換 ベヒシュタイン L型 推定製造年1926年~28年

ピン板交換

高音部に激しい割れがあり、また全体に加工が荒く、小さな割れも無数あった為交換。ベヒシュタインのピン板は、現在のピアノほど単純ではなく、且つ前框と側板と接続してなくてはならないため、時間と、体力と、頭を多く使った。

2 ピン板高音部

4 ピン板外し後

8 ピン板加工

10 ピン板合わせ作業

13 ピン穴加工作業

15 ピン板接着作業

工場管理番号 ベヒシュタイン L型 推定製造年1926年~28年

響板上面や鉄骨裏面などから、共通の工場での製造管理番号と思われる数字を見つけた。#55856。 残念ながらこの番号からピアノが完成した年がわかるような資料は持っていないため、製造年は不明のまま。

鉄骨裏の管理番号

管理番号 響板

アクションのセンターレールレンナー製1926年10月21日、鍵盤側面には1926年10月18日とあった。アクションと鍵盤はそれぞれ異なるメーカーに作らせてたが、年月日が非常に近く、ベヒシュタインは当時好評だったことから、在庫期間が短く、部品メーカーから仕入れた材料がすぐにピアノになったと考えられるため、ピアノが完成した年は1926年末~28年と推測した。

製造年月日 アクション

製造年月日 鍵盤