学校では運動会や文化祭、目黒ではサンマ祭りなど、行事がすっかり”秋”ですね。
さて、レスターは、全てのアクション修理、取り付けが終わりました。音は出るようになりましたが、タッチはバラバラで、演奏もままならないレベルです。
そこからいいタッチを作るのが整調になります。全ての部品を最適な状態に揃えると、ピアノを気持ち良く演奏できるようになります。
今回は、その整調作業のハンマー調整と、白鍵ならしについて書きます。
ハンマー調整
ハンマーの動きを、最適にする工程です。全てのハンマーを、弦に対して真っすぐ、正面を向いて、真ん中に当たるようにします。
この3つ精度を丁寧に上げて行くと、「おっ?ピタッといいところに近づいてきた!」と、気が付くときがあります。これを感じたときは、やっとここまで来たかと少し達成感があります。見た目だけでなく、音の粒も揃った感じになります。
白鍵ならし
鍵盤の上面の凸凹を平らにする工程です
上の写真は白鍵が凸凹している状態です。左右に傾いたりもしています。
傾きを取った後、白鍵の高さを定規で測定し、ならしの基準を決め、色々な厚さのパンチングペーパーを使って凸凹を取っていきます。
白鍵の高さを均一に揃えました。凸凹していなくて、気持ちが良いですね!
そのほか、主に10の工程があります。どの工程も、基準を決めて、それに全て揃えていきます。
こうして、整調を終えてから、演奏してみました。しっかりとして、それで暖かく響く、いいピアノになると確信しました!
因みに、これまでのアクション修理にエラーがないか、寸法はこれで良かったかも、確認しました。大丈夫そうです。上手くいきました!
整調はさらに第二整調でまだまだ精度を上げて行きます。更に気持ちを引き締めて行きた いと思います。
完成が楽しみです。
by真帆
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