ヤマハ No.G2 アクション引き取り修理

工房では、ヤマハG3Eと並行してヤマハNo.G2 のアクションを引き取り、修理を進めています。

お客様宅にアクションを引き取りに行くと、素敵なデザインのピアノでした。

ピアノはアントニン・レーモンド氏によりデザイン設計されているヤマハのNo.G2 でした。

鍵盤蓋と腕木のあたりはシャープな印象ですが、脚やペダルの辺りは丸みがあり、優しい印象を受けました。

お客様が気にされていたのは、鍵盤のタッチが重さでした。私も鍵盤を弾いてみると、鍵盤の底まで引き抜くのが大変で、これで曲を弾くのは大変だなと思いました。

今回は重いタッチを軽く仕上げるということで、お客様宅からアクションを持ち帰り、修理開始です。

まず、アクションの状態を把握していきます。

鍵盤の加重を測ります。

鍵盤の手前に重りを乗せて測りますが、一番重い70gと9gの組み合わせでも鍵盤が下がりません。

80g以上ということで、アクションが接している摩擦が発生する場所を見てみると、黒くべとつきがあり、動きを悪くしていました。丁寧に拭き取って、もう一度鍵盤の加重を測ります。そうすると、76gの重りでも落ちるようになりました。

しかし、76gでも重いので、先程掃除したクロスや部品を交換してから、また鍵盤の加重を測り、鉛をどれくらい入れるか検討します。

次はアクションの掃除に入ります。

by真帆

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