工房では、ヤマハのグランドピアノ No.G2のアクション修理を進めました。
ウィペンは汚れが溜まりやすく、掃除がしにくいところなので、まずは掃除からはじめます。
ジャックの部分は黒鉛と汚れが混ざってべとついていました。 しっかり拭き取り、塗り黒鉛を塗っていきます。
上のジャックと擦れるところが下の写真の黄色いクロスのローラーといわれる部分です。左側は拭き取り前で、ジャック同様黒くベトついていました。
右側は拭き取り後です。全てのローラーを拭き取りました。
ヒールクロスはキャプスタンと当たる部分ですが、黒くべとついていました。このヒールクロスの摩擦が鍵盤を重くしいた原因のひとつでもあります。
新しいクロスと交換しました。
今回、キャプスタンは交換しました。
右側がオリジナルで、左側が新しく交換したものです。
新しく、綺麗になりました。
鍵盤のホールの掃除とピンの掃除をしました。
こちらも黒くベトついている汚れを拭き取りました。
拭き取るだけでツルツルになりました。
部品同士が接触するところは余計なものがないように、しっかり取り除くことが、ピアノのスムーズな動きにもつながります。
次回はアクションを組んで鍵盤の加重調整をします。
by真帆
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