工房では、ヤマハU3の修理を進めています。
鍵盤のピン磨き
バランスピン、フロントピンどちらも黒くサビていました。
サビが根深い場合はサビ落とし剤をつかったり、目の細かいスチールウールを使ってサビを落としますが、今回はコンパウンドと布でひたすら磨きました。1つの鍵盤につきバランスピン、フロントピンがあるので、キーピンは全部で176本あります。磨く前の準備から、磨いて拭き取るまで、まる一日かかりです。
◎バランスピン
Before
After
◎フロントピン
磨いてピカピカになりました。これでタッチもスムーズになります。
鍵盤のバランスホールの掃除
バランスピンとの摩擦で、鍵盤のバランスホールがごみとサビがついて黒く汚れていました。せっかく綺麗にバランスピンを磨いても、ホールの掃除をしないとピンに汚れが付いてしまいます。しっかりと細い綿棒とベンジンでホールの表面に付いた汚れを落としました。ホールの中のごみやホコリを飛ばしました。
鍵盤調整
このピアノは何年か前に鍵盤ブッシングの交換がされていました。
バランスブッシングが膨らんでいて、鍵盤がスムーズに動かない状態でした。なかなかブッシングクロスを丁度いいところまで潰すのが大変でした。鍵盤調整の作業で右手の皮が厚くなります。これで、鍵盤の動きもスムーズになりました。
このあと整調を進めていきます。
by真帆
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