HORUGEL ウィペン修理2 

工房では、HORUGELの修理を進めています。

今回は、ウィペン修理についてです。

バックチェックワイヤーのさび落とし、塗装

ワイヤーのさびを落とし、サビ止めのを塗って保護しました。見た目も綺麗になりました。
(左 サビを落とす前のワイヤー 右 サビを落とした後のワイヤー)

IMG_5064
(左 サビを落としたワイヤー 右 塗装したワイヤー)

 

IMG_5110

ジャック修理

ジャックの先端と小ジャックがガサガサしていました。このままだと、この部分が当たるところのクロスや皮の摩耗が早くなります。そして、鍵盤のタッチ感に影響します。

IMG_5035

 

ジャックの先端と小ジャックをペーパーで整て、黒鉛を塗りなおしました。
表面のガサガサが無くなり、手触りが滑らかになりました。

黒鉛を塗りなおして、皮で磨いている様子

IMG_5083

黒鉛を塗りなおした後

IMG_5219

スプーン磨き

スプーンがサビていた箇所のレバークロスは、擦れて削れていました。

IMG_5090

スプーン全体のサビを落とし、レバークロスに当たる丸い部分は磨き、柄の部分は塗装しました。
とても綺麗になりました。
(左 磨き、塗装する前 右 磨き、塗装した後)
IMG_5112

ウィペンヒールクロス交換

オリジナルのヒールクロスはキャプスタンとあたって摩耗してへこんでいました。なので、新しいクロスに交換します。

IMG_5137

(ヒールクロスを剥がした後)
IMG_5150
ピアノによって、各部品のクロスやフェルトの厚さや大きさが違うので、工房で厚さ、大きさを確認して、大きい生地から切って用意します。
治具を使ってクロスを切りました。

(ヒールクロスを交換した後)
IMG_5149

これでウィペンの修理は完了です。
今週は再メッキに出していたブラケット、ロット、ネジも戻ってきました。
修理は地道に、少しずつ進んでいます。

by真帆

お問い合わせはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>