工房では、HORUGELの修理を進めています。
今回は、“ピン板製作 1”の続きを書きます。
ピン板と鉄骨の合わせ
大まかにカットしたピン板を鉄骨に乗せると、場所によって隙間ができます。鉄骨と接している所を削ることで、隙間をなくし、ピッタリ合うところまで削っていきます。
まず、ピン板と合わさる鉄骨部分にベンガラを塗って、ピン板を乗せて、ベンガラが付いたところを削っていきます。また、目で見て分かるところも削っていきます。付いている箇所を削る事を何度も繰り返して、少しづつピン板と鉄骨を合わせていきます。
このピアノのピン板は、低音側だけ余計に厚みがあるタイプで、その分鉄骨が凹んでいます。そこにちょうど埋まるように、ブナ板も作っていきます。鉄骨にピン板がピッタリ合ってから行いました。
下の写真は、手で”コンコン”と叩いた感覚と音の変化で、付いているかどうかを確かめているところです。ついていない所は、軽い音がします。
ベンガラを塗って板を鉄骨に付けたり、叩いてみたりして、付いているところを削る事を何度も繰り返して、少しづつ板を鉄骨に合わせていきます。
ピン板と低音部のブナ板を接着
ブナ板に接着剤をたっぷり付け、
ピン板をクランプで接着します。
接着後に確認すると、もう少し合わせる必要がありました。微調整を繰り返していきます。
ピン板が鉄骨にスッっと収まるようになりました。完成です。次は、本体にピン板を接着します。
by真帆
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