工房では、YAMAHA No,U1AとHORUGELの修理を進めています。
今回は、YAMAHA No,U1Aのダンパー修理についてです。
ダンパー部品の現状
ダンパーレバークロス(下の写真の緑色のクロス)は、スプーンとダンパーロットが当たり、すり減っていました。
ダンパースプリングクロス(下の写真の赤色のクロス)は、スプリングがこすれてクロスが薄くなっていました。
ダンパーレバークロス、ダンパースプリングクロスに濡らした布を被せて、アイロンを当てて綺麗に剥がしました。
新しいクロスを張る前に、ダンパースプリングとダンパーワイヤーを磨き、磨いた後の汚れもしっかりふき取りました。
ダンパーレバークロスの接着
厚さ3㎜のダンパーレバークロスを治具にセットして、一つずつカットして接着していきます。
厚さ1.3㎜のダンパースプリングのクロスも一つずつポンチで打ち抜いて作り、接着しました。
ダンパーロット磨き
ダンパーロットを外すと、表面はダンパーレバークロスが接していた部分は光っていましたが、他は白くサビていました。触ってみると、ガサガサした手触りでした。このままでは、レバークロスをすり減らす原因になるので、表面を磨いて滑りをよくします。
(after)
綺麗に白いサビは取れました。手触りもツルツルになりました。
次回は、ダンパーフェルトの交換に入ります。
by真帆
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