工房では、HORUGELとYAMAHA No,U1Aの修理を進めています。
今回は、ダンパーフェルト交換についてです。
ダンパーフェルトの現状
修理前のダンパーフェルトの状態は、フェルトが汚れて劣化し、もげかけていたりといい状態ではありませんでした。
止音はできていましたが、響板修理や弦、ハンマーも新しくなり、音のパワーが増すのは明らかなので、新しいダンパーフェルトに交換することにしました。
ダンパーフェルト交換
古いフェルトを丁寧に剥がし、新しいフェルトを接着していきます。
下の写真のフェルトは、中音から次高音で使われている平ダンパーフェルトです。
フェルトは厚さがあるので、形を整えながら、定規を横に当てて、二つ上下に並んだフェルトがまっすぐに接着するように気を付けながら作業しました。
中音~次高音のフェルトの接着が完了し、センターレールにダンパーを取り付けました。
低音ダンパーは、ダンパーウッドにダンパーフェルトが接着されているものを、ダンパーブロックに接着します。
まず、ダンパーブロックを低音弦の中心になるように左右と高さを揃えます。
接着する前に、ダンパーヘッドの高さ、左右の間隔、弦の中心を通っているかを仮に取り付けて確認して、接着していきました。
次は白鍵張替え修理です。
by真帆
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