工房では、先週まではGPのホルーゲルを修復していましたが、今週からは、UPのホルーゲルの修復に入りました。
木目のきれいな、緩やかな曲線が美しいデザインのピアノです。
修復に入る前に、ピアノの試弾をして、どのようなピアノか、ピアノがどういう状態かを把握します。
弾いてみると、包み込まれるような音の広がりと、深みのある音色を感じました。ただ鍵盤が軽快に動かず弾きにくく、つっかえてしまったり、音が出なかったりして、スムーズに演奏することは困難でした。
修復後に弾いてみるのが楽しみです。
さて、早速作業開始です。
まずは、ピアノの裏側の掃除から始めていきます。
響板以外の所は白く塗られていましたが、くろずんでいましたが、
汚れを拭き取ると、とてもきれいな白と木目が出てきました。見えない部分なのにお洒落ですね。
作業中、底を拭こうと手を入れたら、音が豊かに響くように、響板面積を広くとる工夫が打廻しにされていました。このピアノは、丁寧に作られたことを感じました。
続いて、ピアノを寝かせて内側の掃除です。
チューニングピンと弦、フレーム、響板を掃除していきます。
錆が落ちると光を反射して光ってきます。
フレームと響板を拭いていきます。弦が張ってある所も隙間から布とピンッセットを入れ、根気よく拭いていきます。
キレイになったところを眺めるのは掃除の醍醐味ですね!
本体の掃除は完了しました。
これから、アクション修理に取り掛かります。
by真帆
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