工房では、カワイR1グランドピアノの修理を進めています。
ウィペンヒールクロスが磨耗してへこんでいます。この部分は鍵盤の部品とあたる箇所なので、タッチにダイレクトに関わります。
古いクロスを綺麗に剥がしていきます。
新しいクロスを丁度良い大きさにカットして貼っていきます。
ヒールクロスはタッチに関係する部分なので、クロスがたるんだ状態で接着されないように、しっかり張って接着します。
新しいクロスになりました。
上のウィペンヒールクロスと当たっているのが、鍵盤についているキャプスタンです。
左側の茶色い方は磨く前の状態です。
表面が荒くはなかったですが、少しベタつくような状態でした。
右側の黄色く光っている方は磨いた後です。
さっと磨いただけで、見た目も手触りも良くなりました。
続いては、ウィペンフレンジのセンターピン交換をしました。
フレンジのセンターピンの動きが悪く、スティックになっていました。これは、タッチを重く感じる原因の一つです。
一つ一つセンターピンの動きを見て、交換していきました。
中音、次高音が特にスティックになっている傾向で、丁度タッチが重くなっているところでした。
これで、タッチがスムーズな動きに一歩近づきました。
次回はハンマー交換と鍵盤鉛調整に入ります。
by真帆
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