先日調律に伺ったお客様のピアノのフレンジコードが切れていたので、一昨日工房にアクションのみ引き取り、フレンジコード交換、ハンマーファイリングをしました。
フレンジコード交換
フレンジコードが切れていても、ハンマーは弦に当たった反動で戻ることが出来ますが、スプリングが利いていないので、連打が難しくなります。
切れているコードを綺麗に取り除き、新しいコードを貼っていきます。
88本あるので、地道な作業です。
コードの接着が完了してから、コードにスプリングをかけて、ハンマーを元の状態に戻し、ネジをしっかり締めて完了です。
ハンマーファイリング
ピアノを弾いている間にハンマーには弦溝が付いてきます。
ハンマーをフレンジから一度外したので、元の弦溝から外れている状態です。
なので、ファイリングをして弦溝をリセットしました。
ファイリングをすることで、ハンマーの間隔、はしり、傾きを正常な位置に直すことができます。
工房での修理が完了し、お客様宅にアクションを収めました。
ハンマーと弦がずれている状態なので、ハンマーの間隔、傾き、走りを一本一本直していきました。
音の出方もはっきり張りのある音になりました。
最後に、お客様に確認していただき、タッチが軽くなったと喜んでいただきました。
修理前は連打が利かないので、弾きにくく腱鞘炎にもなり、悩んでいたそうです。
ピアノも弾きやすい状態になったので、楽しんで弾いていただけると嬉しいです。
by真帆
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