HORUGEL 駒修理

工房では、HORUGELの駒修理を進めています。

短駒は、木材が老けて駒ピン部分に亀裂が入り、ピンが緩く、一部は植えてある角度も違っていたので、トップを新しい木材に変えることにしました。

IMG_4751

駒ピンをすべて抜き、短駒のトップを切りとります。

IMG_5596

土台はピンの穴を埋木して使い(上の写真の右)、トップは新しい木材で作ります。

IMG_5600

 

次は長駒です。オーバーハング※している部分のトップの裏側を見てみると、無数に穴が開いていました。製造時に穴あけを失敗した跡がそのまま残っていました。

IMG_5557

 

※オーバーハングとは、低い音ほど弦長が必要なため、響板の端に駒が来てしまうので、なるべく響板の中央に位置させて弦振動を効率よく伝わるようにするものです。

IMG_4372

 

埋木すべき穴が多すぎて、中音部のトップも交換することにしました。

写真左が新しい駒トップ、中央がオリジナル、右が新しい駒のオーバーハングと土台です。

IMG_5601

 

予期せぬことが非常に多く、想像以上に手がかかる修理になっています。焦ったらいい結果につながらないので、辛抱強く進めています。

by真帆

 

お問い合わせはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>