暦の上ではもう冬に入りました。
寒さで体の動きも鈍くなるので、毎朝スタッフ全員でラジオ体操をしてから作業に入っています。体が伸びて気持ちが良いです。
工房ではYAMAHA、モデルU1Dのアクション修理の続きです。
ハンマーには弦を叩いた溝が深くついていました。
よく弾かれていたのでしょう。
ヤスリでハンマーフェルトを削り、形を整えました。
こうする事で発音もしっかりとした音色を期待でき、見た目もきれいに生まれ変わりました。
ダンパー(音を止める部品)のフェルト部分も劣化し、虫に喰われている部分もあったので、新しく交換します。
新しいフェルトはフワフワ柔らかく、裁断する時は形が崩れないように気をつけます。
低音のダンパーは弦に合わせて接着をしました。
すべてのダンパーフェルトの交換が終わり、アクション全体の修理も一段落しました。
今回のアクション修理は数も多くて細かい作業が続きましたが、全て完成した時の充実感はあります。
次は鍵盤修理に入ります。
by志乃
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