ゴールデンウィークが終わり、工房にも穏やかな日常が戻ってきました。
今週は雨が降って気温も下がり、しまったばかりの冬物を引っ張りだすぐらいの寒さの日もありました。日によって気温差が激しいので、体調には十分気を付けたいと思います。
工房では、ベルトーン、モデルFU33を先日入庫しました。
1969年(昭和44年)製造。修理をしてお客様宅へ納めます。
今年の冬から春先にかけてベルトーン、モデルNo50(1965年前後製造)を修復しましたが、今年2台目のベルトーンです。
修理を依頼されたお客様が子供の頃弾いていたピアノです。
お客様は再びピアノレッスンを再開されて、しばらくは電子ピアノで練習していましたが、やはりアコースティックピアノで演奏を楽しみたいと思われて、ご実家にあったベルトーンを運んで使えないかと考えられました。しかしピアノは長年弾かれていなかったため、弾ける状態であるのかどうかを見てほしいと、当工房にご依頼がありました。
ピアノを見てみると、アクション部品の劣化や不具合が見られ、満足に音が出せる状態ではありませんでしたが、音の質はしっかりとしていてパワーを感じました。音を鳴らしていると、眠っていたピアノがむくっと起きてきた感じがしました。
お客様と相談して、心地よく演奏ができるように、工房で必要な修理をすることになりました。また楽しんで弾いていただけるように、作業していきたいと思います。
入庫後、全体の状態を確認して作業は掃除からスタートしました。
本体ピアノ裏は、普段は中々掃除できないところです。
この機会に長年溜まった汚れをしっかり拭き取り、スッキリしました。
本体内部にもホコリや汚れがこびりついていて、金属部品はサビているところがありました。作業によってはピアノを寝かせて行いました。
作業を進めていくうちに、汚れでどんよりしていた景色が、どんどん明るくなっていくのが分かりました。
掃除前と比べると、リフレッシュしたような感じになり、とても気持ちがいいです。
次はアクション修理に入ります。
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