7月に入りました。各地で夏のイベントが行われる季節がやってきましたね。今年はどんな夏の思い出ができるでしょうか?
工房では、YAMAHA、モデルC5を先日入庫して修理を開始しています。
1988年(昭和63)製造。
3年ほど前から親しくさせていただいているご近所の調律師さんのお客様のピアノで、このピアノが納品されてから現在まで調律をされています。
工房にとっては久しぶりのYAMAHAグランドピアノの修理です。
音量のバランスが良く弾きやすいピアノではあるのですが、中音~高音にかけてザラっとした音色があり、少し窮屈さを感じる響きとなっていました。ハンマーは長年使用しているのでかなり弦の溝が深くなっていました。
今回は弦交換と弦交換に関わる作業、そしてハンマー交換を行い音色の厚みを増してふくよかに響くようにしたいと思います。また本体とアクション部品の金属類を磨いて、機能的により良くなるようにします。見た目もキレイになることでしょう。
では修理開始です。
弦交換をするために、張ってある弦を解体していきました。
同じく修理中のレスターピアノも先日弦の解体をしたので、工房には外した弦の束が袋いっぱいになる光景となりました。
屋根はスタッフ皆で取り、作業がやりやすい環境になりました。
解体は順調に進んでいます。本体内部は、一見すると汚れはひどくなく見えたのですが、弦がなくなり隅々まで見えるようになるとやはりホコリや汚れが溜まっていました。
弦交換前に金属磨きと掃除をしていきます!