工房では、ヤマハC3Aの出荷前の調整を行いました。
アクションの修理が終わり、整調に入りました。
まず、ハンマーの走り傾きを取っていきます。
走りや傾いている状態だと、弦を打つ力が逃げてしまいます。
修理の際に、部品を解体し、交換しているので、アクションを組み立てても、ハンマーは弦からはみだいしていたり、タッチはバラバラでもちもちしていて、二度打ちしてしまうところもありました。とても弾きやすい状態ではありませんでした。
本体の弦とハンマーを合わせる弦合わせをしました。
(白鍵ならし中)
(レペティションレバースプリング調整中)
整調を進めるにつれて、タッチも音も変わっていくのがわかります。
ピアノは修理だけではなく、整調をどの工程も一つずつ合わせて、繰り返し見直して仕上ることで、ピアノをいい状態に持っていくことができます。
by真帆
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