工房では、ホルーゲルピアノのアクション修理を進めました。
昭和12年製なので、アクションの摩耗や破損、汚れ、などが進んでいるため交換する部品がたくさんあります。
ブライドルテープはテープが破損していたので、新しいテープとチップに交換です。
交換後のブライドルテープ
ハンマーはスティックの傾向があり、バットフレンジのセンターピン交換をしました。
センターピンが黒く汚れていました。この汚れが、ハンマーの動きを悪くしていた原因の一つでした。
センターピンとフレンジ(木部)の間に薄い赤色のブッシングクロスがあり、そのクロスとセンターピンの硬さをリーマーで一つ一つ調整しながら、88個全てセンターピンを交換していきます。
ハンマーのファイリングを行いました。
ハンマーは弦の打弦により、形が変形してしまうので、フェルトを削って形を整えます。
ハンマーフェルトは虫食いもありましたが、ファイリングにより表面がキレイになりました。
今まで、ファイリングをしてきましたが、羊の毛並みの触感を感じたのは初めてで驚きました。
ハンマーは羊の毛を圧縮したてできたフェルトだという事を実体験で感じました。
手作業をしていると、色々気付くことがあって面白いです。
ハンマー、バットの修理が終わり、次は鍵盤修理に入ります。
by真帆
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