工房では、ヤマハ No,G2Aの鍵盤の加重調整を行いました。
アクション取り付け後のタッチ
アクションの修理が終わり、アクションを組み立ててタッチの重さを確認しました。
ウィペンとハンマーを軽いものに交換したので、タッチが少し軽くなりました。傾向として、高音部がまだ重く、低音部はほぼ理想通りでした。更にタッチの均一感を出すために、ウェイト調整をしていきます。
鍵盤ウェイト調整
このピアノの高音部は、鍵盤奥側に鉛が入っていました。タッチが目標よりも重い為、奥側に入っている鉛を取り除き、埋木をしてから鉛を入れる場所を決めました。
中音部は、鍵盤の手前に鉛を入れるだけで済みました。
低音部は、タッチが軽すぎるのもいくつかあり、鍵盤手前にすでに入っている鉛を抜いて埋め木をしてから鉛を入れたのもあれば、中音部のように単に鉛を足しただけのもありました。
（鍵盤の奥側の鉛を取った状態）
（埋木後）
（鉛を入れるための穴開けをしているところ）
（鉛をかしめているところ）
（新しい鉛を入れた後）
鍵盤の鉛を手前側に入れれば、鍵盤を下げる重さは軽くなりますが、逆に鍵盤が上がりづらくなり、もたついたタッチになります。
なので、手前に鉛を入れれば軽くなっていいというわけではありません。
鍵盤が下がる重さと、戻る重さのバランスを保っているところで加重調整をすると、反応のいいタッチになります。
by真帆
おすすめ記事↓
お問い合わせはこちら