釜石、津波被害のピアノ修理、鉄骨修理2

さいたま市は桜も散って、暖かくなってきました。
津波被害のピアノ修理、鉄骨修理の続きです。

鉄骨の金の塗装を剥がし、下地の塗装になりました。

KIMG3046

下地になったものは凹みなどあり、そのまま塗装をすると凸凹になってしまうので、凹みにパテを埋めました。

パテが固まってからサンドペーパーで平滑にし、その後再び下地の塗料を塗布。

KIMG3049

塗装が乾いてから、塗りを確認したところ、塗装にヒビが入ってました。ヒビの状態をドライバーなどで叩いてまたら、このようになりました。

KIMG3048

メーカーさんの下地塗装の下から、鉄と塗装が剥がれた状態になってしまいました。

今までこのようになったことがなかったので、ピアノ専門の塗装屋さんに聞いてみたところ、こちらのメーカーさんの塗装では、よくあることだそうです。
残念ですが、ヒビが入ってしまった箇所は塗装を下地塗装の下から剥がすことにしました。

KIMG3051

塗装を剥がした箇所は鉄部分が凸凹になっているので、平滑にします。

KIMG3054

修理は思うように行かない事もあります。冷静に原因を考え、対策をたてることが大事です。

引き続き、作業を続けます。

釜石、津波被害のピアノ修理、駒修理4

新生釜石教会、津波被害のピアノ修理です。

駒修理の続き。
前回、駒の上面を機械で切り出しました。土台になる駒は上面を鉋で平らにし、そのまま使います。

wp-1457746312455

上面の木材を加工します。
材料を土台のサイズにあわせ切り出します。

KIMG2930

 

土台の木材と新しい木材、お互いの接着面の平が出たら接着。

KIMG2958

低音側の駒は本体から外して作業できましたが、高音部から中音部の長い駒は土台が本体に付いているので、駒土台をついている状態で作業しました。

KIMG2914

次はさらに駒の加工に入ります。

釜石、津波被害のピアノ修理、鉄骨修理。

釜石、津波被害のピアノ修理、鉄骨修理です。

昨年、鉄骨は水洗いし、錆びを落とししたままでした。

金色の塗装は既に剥がしてあります。

KIMG2938

ヒッチピンの錆び落とし。

ヒッチピンとは弦を引っ掛ける所です。交換も考えましたが、鉄骨本体としっかり付いてので、外すことができず、そのまま利用することにしました。

KIMG2964

手作業で1つ1つ磨きます。

KIMG2965

 

KIMG2967

ヒッチピンの錆びは思っている以上に錆が深く、錆び落としに時間
がかかりました。

そして鉄骨の裏側に錆止めを塗り。

KIMG2906

通常裏側は塗装されていませんが、今回は錆が広がらないように念のため塗布しました。

次は鉄骨の塗装作業に入ります。

釜石、津波被害のピアノ修理、駒修理2 

釜石、津波被害のピアノ修理、駒修理の続き。

錆び付いた駒ピンを抜いた後、再び元の位置に駒ピンを打つ為に、透明なシートに位置を書き出し、その後駒上面を切り出しました。

KIMG2704

駒の土台部分は再び使い、上面をスライス。駒は硬い木材で作られている為、切り出しするのに時間がかかりました。

KIMG2853

 

元の駒ピンの穴は一つ一つ細い木材で埋めました。

KIMG2879

次は上面に新しい木材を接着する作業に入ります。

釜石、津波被害のピアノ修理 メッキ完了

釜石、津波被害のピアノ修理。

先日、錆が進んでしまったパーツをメッキ屋さん(日本電鍍工業さん)へ再メッキをお願いしました。

普段も管楽器のメッキもされており、工場見学をさせていただいた時にも、管楽器のパーツのメッキ加工がされた物がありました。こちらのメッキ屋さんは津波被害の楽器(管楽器)の再メッキも過去に経験されたそうです。

海水に漬かった金属は錆びが深く侵食しており、釜石教会のピアノパーツも例外ではなく進んでいました。

何度かメッキ屋さんと打合せをし、今週ついに再メッキが完了しました。

KIMG2844

KIMG2845

同じ金属とは思えないぐらい光り、輝きを取り戻してます。
深く侵食された部分も取り除き、メッキでコーティングされています。
見た目、機能、両方とも復活しました。

再び楽器を組み立て、美しくなったパーツを元の場所で機能させます。