工房にヤマハU3Gのピアノが修理のため、運ばれてました。
このピアノは、一月ほど前にお客様宅の二階部分が火事になり、一階に置いていたピアノも被害を受けました。
まず、状態を弾いて確認しました。不自然な音の狂いや、止音不良になっている箇所がありました。
鍵盤蓋の表面の一部には、火の粉が落ちたのか、塗装がただれてしまっているところもあります。
それから、外装を外して中の確認をしながら解体しました。
ピアノの内部にまで、消火活動により濡れてしまった箇所が見られました。
水がどう流れたのか、通った筋から大体推測できました。その筋に沿うように金属のサビが発生していました。
さらに横にして解体をすすめました。
木部の一部には、水がかなり浸透したような跡もありました。それからの傷んでいる箇所を、慎重に確認し、記録しながら解体を進めていきました。
棚板、脚のネジはサビていたので、慎重にまわします。力任せに回してしまうと中で折れてしまうことがあります。
底板を外して掃除をしました。
ペダルも磨くとサビも落ちて綺麗になりました。
次は弦を外してチューニングピンを外していきます。
by真帆