工房では、ヤマハ No,G2Aの修理が終わりました。
響板修理、張弦、ハンマー交換、鍵盤修理と修理する箇所もたくさんあり、冬から続いていた作業も終盤に入りました。
あとは、アクションを調整していきます。
ハンマーとウィペンを新しいものに交換しているため、アクションを組み立てても、すぐに弾ける状態ではありません。
本体とアクションがかみ合っていない状態です。
弦合わせ
ハンマー交換をしているため、弦合わせはバラバラの状態です。
アクションを本体に入れて弦合わせをして、アクションを本体から出してハンマーの走り、傾き、間隔を直してを繰り返し行い精度を上げていきます。
何度もアクションを出し入れするので、体力と集中力が必要な作業です。
サポート合わせ
ハンマーに付いているローラー(黄色い丸い部品)とサポートを合わせる作業です。(ヒールとキャプスタン、レギュレチングボタンと小ジャックの位置も確認しました)。
ジャックの前後、上下の調整
サポートとローラーが新しい部品同士なので、大きく位置がずれていました。ジャックスクリューをまわしてジャックをローラーに合わせて調整していきます。
ジャックスクリューに工具を入れるのが、慣れるまで時間がかかりました。
ピアノ整調は工程を一つづつ重ねて、繰り返すことでタッチを仕上げていきます。
弾けるようになるまで、あと少しなので楽しみです。
by真帆
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